
この記事を読むときっとギモンが解決しますよ!
格安SIMは乗り換えると安くなるけど、デメリットが多いらしいと乗り換えに不安を感じてらっしゃる方は多いと思います。
この記事では格安SIMに乗り換えようと思うときに多くの人が感じている疑問や不安に対して回答しています。
さらに、日本に800以上あると言われている格安SIMブランドの中でもおすすめを5社に絞って紹介していますので、乗り換え先の参考にしていただければと思います。
格安SIM乗り換え質問集|料金系のギモン
月額料金、年間料金はいくらくらいになる?
⇒目安として、月3GBなら月額1600円前後、年間2万円ほどになります。
大手キャリアだと、月5GBで7,000円前後が相場ですが、格安SIMに乗り換えるだけで基本料金が大きく下がって半額以下になることが多いです。
目安として、各通信容量ごとの月額料金と年間支払額は以下の通りです。
- 月3GB → 月額1,600円前後、年間2万円前後
- 月6GB → 月額2,150円前後、年間2.5万円前後
- 月10GB → 月額3,000円前後、年間4万円弱
月額7,000円だと年間8.4万円になりますが、格安SIMだと年間2万円程度に抑えることができます(月3GBの場合)。

電話代(通話料)はどうなる?
⇒大手キャリアと変わりません。
格安SIMに乗り換えても同じ電話回線を使うため、大手キャリアと比べて通話料金は変わりません。
ちなみに通話料は、30秒あたり20円です。
大手キャリアでは通話料が定額となるプランがありますが、格安SIMでも同様の定額プランが用意されています。
たくさん電話をされる方は定額プランに入ったり、専用アプリ経由で電話することで半額(30秒あたり10円)に抑えるなど、対策することで安くすることができます。


格安SIM乗り換え質問集|スマホ(端末)関連についてのギモン
大手キャリアで買ったスマホ、そのまま使える?
⇒使えます。
まず、端末を買った大手キャリア(docomo, au, SoftBank)と同じ電波を使用している格安SIM会社ならそのまま使えます。
ごく稀に使えないパターンもありますが、それはよほど古いかマニアックな端末かのどちらかと思っていただければ良いと思います。
どうしても不安な方は、格安SIMの公式サイトに対応確認済みの端末一覧が載っているので、お持ちの端末名を検索してヒットすれば使えます。
次に、端末を買ったキャリアと違う電波を使用している格安SIM会社で使おうとする場合、前もって「SIMロック解除」という作業を行っておく必要があります。
「SIMロック解除」は自分自身でもできますし、各キャリアのショップに行ってもできます(ショップでのSIMロック解除は有料)。
格安SIMに乗り換えたあとのスマホはどこで買えばいい?
⇒家電量販店、ネットショップ、格安SIMサイトで購入できます。
今まで大手キャリアでしか携帯端末を買ったことがない方からしたら、端末が壊れたら次どうするか不安かもしれませんが、全く心配ありません。
大手家電量販店やネットショップでSIMフリーのスマートフォンが売られているので、そちらで購入することができます。
格安SIM会社でも販売している場合があります。
格安SIM乗り換え質問集|通信の質についてのギモン
通信速度が遅くなるってどれくらい?
⇒混雑時はたまに不便さを感じます。非混雑時は感じません。
格安SIMに乗り換えによる一番のデメリットは、通信速度の低下です。
値段と引き換えに速度が遅くなると言っても過言ではありません。
住んでる環境によって体感は大きく異なることはありますが、3年以上格安SIMを使ってきた個人の見解として……
- 混雑時(平日12~13時、イベント会場など)
⇒遅いと感じる、場合によっては通信が困難に - 非混雑時(上記以外の状態)
⇒差を感じない
というのが実情です。
実際、非混雑時でも平均的な通信速度は落ちているのですが、それが「遅い」と感じるレベルの速度低下ではないため、問題なくネットを使うことができます。
むしろ最近(2019年)は、混雑時でも画像をtwitterにアップしたりすることもわりとできるようになってきた印象があります。
常にそうとは言えませんが、昔と比べると技術の向上や格安SIM各社の努力によって環境が良くなってきているのかもしれません。
通話が聞こえなくなったりとかしない?
⇒通話の質は変わりません。
大手キャリアも格安SIMも同じ電話回線を使用しているので、格安SIMに代えたからといって通話(音)の質は変わりません。
どの格安SIMが速いとかある?
⇒基本的にどこもそんなに変わりません。
現在通信速度を適宜測っている測定サイトが存在しています。各社の実力を見るのには非常に便利で有効な手段だと思います。
そしてサイトによっては「●●社が速い」ですとか、「▲▲社は遅い」などと優劣を付けていますが、測定による実力の比較には次のような問題があります。
- ある時のある場所による測定結果でしかないこと
- その測定結果が今後も同様に続くというわけではないこと
測定しているサイトが出している結果は、測定サイトが測っている場所によるある時刻における結果でしかありません。
測定位置が少し変わったり、数分測定時間が変わるだけで結果が大きく変わるのが通信速度です。
●Mbpsという定量的な数値が出るのでついつい信用してしまいがちになりますが、その結果はその瞬間における結果でしかなく、それが絶対ではないというのが個人の見解です。
場所が変わったり時間が少し変わるだけで結果が変わるのは、当サイトで行っているSecured Wi-FiやDoSPOTの速度測定結果を見ていただいてもお分かりいただけると思います。
また、通信会社に勤めている技術者の話をフォーラムで聞ける機会があったのですが、その技術者の見解をまとめると……
- (どの会社も)契約者数に応じて適宜回線の増設を行っている
- 回線増設の「直前」の測定だと、回線に対してユーザーが(やや)多いので遅くなりがち
- 回線増設の「直後」の測定だと、回線に対してユーザーが(やや)少ないので速くなりがち
- これらをふまえて考えると、いつ測定するかによって印象(測定値)は変動するため、会社ごとの差はほぼその差といっても差し支えない
というものでした。
以上のことから、通信速度についてはどこの格安SIM会社も以下のようになると考えるのが妥当だと思っています:
- 通常時(非混雑時)
⇒大手より通信速度は遅いけど普通に使える - 混雑時
⇒たまに遅くて使えない通信速度になる
もちろん測定自体の意義は否定できません。会社によっては非混雑時でも常時遅いところもあるかもしれません(≒悪質な会社)。そのような会社を見つけるには測定サイトのデータは最適です。
格安SIM乗り換え質問集|契約についてのギモン
契約したのに端末がないってどういうこと?
⇒契約では「SIMカード」を使う契約を行っています。
大手キャリアでは「契約=新しい端末を購入」というのが一般的なので、「契約したのに端末がないってどういうこと?」と思われる方もいらっしゃると思います。
格安SIM会社と契約するということは、SIMカードという小さいチップを購入することを意味します。
SIMカードには契約者の情報(電話番号など)が入っており、このSIMカードを端末に挿し込むことでネットや電話が行えるようになります。
※大手キャリアでは、もともとSIMカードが端末に入った状態でいつも渡されていたので、SIMカードという存在を知られてないのが実情です。
格安SIM会社によっては、SIMカードとセットで端末をセット購入できる契約形態をとっているところもあります。
乗り換えと同時に端末をセットで購入したいという方にオススメの契約方法です。
契約作業って面倒臭くない?
⇒総作業時間は30分前後ですので、面倒というレベルではありません。
契約の流れは基本的に……
- MNP番号の取得(電話番号を引き継ぐ場合)
- 格安SIM会社に契約
- MNP転入申請
という3つの作業を行うことになります。
これら3つの作業の内容を置き換えると、
- 大手キャリアに電話(docomoはネットで申請可能)
- WEBで新規契約
- 指定のサイトにアクセス
という感じです。
「電話がちょっとうっとうしいかな……」と思われるかもしれませんが、うっとうしいのはそこだけともいえます。
SIMカードを端末に挿す作業についても、新しいSIMカードを端末の所定の場所から挿れるだけなので、全く大した作業ではありません。
面倒だからという理由で迷っている方は、作業を終えたあとに「こんなカンタンな作業をすることをためらっていたのか……」と苦笑いすると思います。
格安SIMの選び方ってある?
⇒複数の選択基準があります。
- 回線で選ぶ
- 付加価値(無料サービス)で選ぶ
- オプションで選ぶ
- etc.
格安SIM会社は現在なんと800以上あるので、それらを全て調べるのは大変です。
当サイトでは、主要な格安SIM会社を絞り込んで、その中から特にオススメできる格安SIM会社だけを厳選して紹介します。
選ぶにあたっての基準として……
- 運営会社がしっかりしている(規模が大きい、通信系事業を行っている)
- シェア上位(シェアが低いブランドは終了したりするリスクが高い)
という2点からまず絞り込んでいます。
オススメの格安SIM会社ベスト5を紹介
- しっかりした経営基盤
- 最安水準の料金設定
- 他社にはない強み
これらの条件をクリアしている、オススメの格安SIMブランドを5社紹介します。
早い話、この5社の中から選んでおけば失敗はしないといえます。
オススメ1:OCNモバイルONE|NTTのグループ会社が運営、スマホとセット購入が超お買得!
OCNモバイルONEは、NTTコミュニケーションズ株式会社が運営する格安SIMブランドで、グループ会社でもあるドコモ回線を借りて格安SIMを運営しています。
OCNモバイルONEは契約後に他社にないいろいろな特典があるのでオススメです。
例えば……
- 本来なら有料の高セキュリティなWi-Fiスポットが無料で使える
- Amazon Musicなどの音楽配信系サービスを利用しても通信量が消費されないMusicカウントフリー(無料、要申請)
など、通信量の消費を抑えられるサービスが無料でついてくるため、契約後にメリットが多いのがオススメの理由です。
また、スマホセット(らくらくセット)で契約すると、端末を他社ではあり得ない激安価格で買えることもメリットです。
乗り換え時に端末も新しく換えたいという方は、まずOCNモバイルONE一択と言ってもいいかもしれません。
OCNモバイルONEの基本スペック
運営会社 | NTTコミュニケーションズ株式会社 |
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回線 | docomo |
特徴 | ・NTTの関連企業が運営元 ・容量日割制プランがある |
料金例 (音声SIM) | ・110MB/日:1,600円 ・3GB/月:1,800円 ・6GB/月:2,150円 ・10GB/月:3,000円 |
長所 | ・有料Wi-Fiスポットが無料で利用可能(Secured Wi-Fi, DoSPOT) ・音楽配信系サイトの容量消費ゼロ ・端末のセット購入がお得 ・メールアドレス1個支給(OCNメール) |
短所 | ・月3GBプランの月額料金が他社比で割高 →110MB/日プランがオススメ |
⇒OCNモバイルONEの詳細はコチラ
オススメ2:BIGLOBEモバイル|YouTubeなど動画見放題のオプションを用意
BIGLOBEモバイルは、インターネットプロバイダでおなじみのあの「ビッグローブ」を運営しているビッグローブ株式会社が運営元です。
BIGLOBEモバイルの一番の特長といえば、なんといってもエンタメフリー・オプションです。
月額480円(データSIMなら月額980円)課金するだけで、YouTubeやAbemaTVなどの有名動画配信サイトの通信量消費がゼロになります(=見放題)。
現状YouTubeなどで毎月数十ギガ消費していて、毎月1万円以上かかっているという方はまずBIGLOBEモバイルを要チェックです。
回線はドコモ回線とau回線から選べます。
BIGLOBEモバイルの基本スペック
運営会社 | ビッグローブ株式会社 |
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回線 | docomo au |
特徴 | ・動画見放題のオプションがある ・ライトユーザー向けプラン(月1GB)がある |
料金例 (音声SIM) | ・3GB/月:1,600円 ・6GB/月:2,150円 ・10GB/月:3,000円 |
長所 | ・有名動画サイトを定額で見れるオプションがある ・メールアドレス1個支給 |
短所 | ・大容量プラン(12GB以上)の月額料金がやや割高 |
⇒BIGLOBEモバイルの詳細はコチラ
オススメ3:LINEモバイル|ソフトバンク回線希望なら一番オススメ、SNSをよく使うならココ
LINEモバイルは人気SNSアプリLINEを開発したLINEモバイル株式会社が運営元ですが、現在ソフトバンクの100%子会社となっています。
LINEモバイルの特長は2点です。
- 数少ないソフトバンク回線を提供していて、その中でも月額料金が安い
- 月3GB以上のプランなら、LINE, Twitter, Facebook, Instagramを利用した際の通信量消費ゼロ
ソフトバンク回線がいい方、ソフトバンクで買ったスマホをそのまま使いたい方は、まずはLINEモバイルを候補にすることをオススメします。
LINEモバイルの基本スペック
運営会社 | LINE株式会社 |
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回線 | docomo SoftBank |
特徴 | ・ソフトバンク回線を提供 ・ライトユーザー向けプラン(月1GB)がある |
料金例 (音声SIM) | ・1GB/月:1,200円 ・3GB/月:1,690円~ ・5GB/月:2,220円~ ・10GB/月:3,220円~ |
長所 | ・月1GBプランがある ・LINEの通信消費をカウントしない(全プラン) ・facebook, Twitter, Instagramの通信消費をカウントしない(月3GB以上プラン) ・ソフトバンク回線の中では最安クラス |
短所 | ・容量プランの最大が10GBまでしかない |
⇒LINEモバイルの詳細はコチラ
オススメ4:IIJmio|シェアトップクラスの格安SIM大手、端末セットのラインアップは格安SIM随一
IIJmio(みおふぉん)は、東証一部にも上場している通信企業大手、株式会社インターネットイニシアティブが運営元です。
楽天モバイルが格安SIMから大手キャリアへの転換することを考えると、実質シェアトップがこのIIJmioとなるほど人気の高い格安SIMブランドです(総務省発表の資料による)。
IIJmioのウリとも言えるのが、SIMフリースマホのラインアップの多さです。
国内・海外問わず常に40前後の端末を販売しているので、欲しいと思っていた端末もIIJmioならカンタンに乗り換えることができます。
IIJmioの基本スペック
運営会社 | インターネットイニシアティブ株式会社 |
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回線 | docomo au |
特徴 | ・格安SIMシェアトップクラス(楽天モバイルが大手キャリアに移ったらトップ) |
料金例 (音声SIM) | ・3GB/月:1,600円 ・6GB/月:2,220円 ・12GB/月:3,260円 |
長所 | ・世界中の端末を販売している(常時40端末前後) ・メールアドレス1個支給 |
短所 | ・際立った長所がない |
⇒IIJmioの詳細はコチラ
オススメ5:mineo|大手3キャリア全対応でお持ちのスマホがそのまま使える
mineo(マイネオ)は、インターネット事業を手がけている株式会社ケイ・オプティコムが運営しています。
テレビコマーシャルでもよく見かけることがあるので、「マイネオって名前はなんとなく知ってる」という方も多いかと思います。
mineoはドコモ、au、ソフトバンクの3回線全てに対応しており、どのキャリアの携帯でもそのまま乗り換えることができるのが長所です。
また、他社にはないユーザー同士のネット交流場「マイネ王」を運営しており、疑問をユーザー同士で質問しあって解決できるコミュニティを利用することもできます。
mineoの基本スペック
運営会社 | 株式会社ケイ・オプティコム |
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回線 | docomo au SoftBank |
特徴 | ・3キャリアの回線全てに対応 ・ライトユーザー向けの月0.5GBプランがある ・ユーザー専用コミュニティがある |
料金例 (音声SIM) | ・0.5GB/月:1,310円~ ・3GB/月:1,510円~ ・10GB/月:3,130円~ ※上記はau回線の価格、docomo回線は+90円、SoftBank回線は+440円 |
長所 | ・解約違約金がゼロ ・どのキャリアで買った端末でも原則引き継げる ・メールアドレス1個支給 |
短所 | ・契約から12ヶ月以内のMNP転出は+9,500円の手数料が発生 ・ソフトバンク回線は他社比で割高 |
⇒mineoの詳細はコチラ
これも単に「回線量に対してユーザーがまだ少なかったから速かった」というだけで、今では他社と遜色ない状態になっていることが伺えます。
ですので、いっときの「●●社は速い!」という情報だけを頼りに、格安SIM会社を選ぶことはあまりオススメしません。